M1569●江戸和本●南蛮寺興廃記[南蛮興廃記] 本物

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南蛮寺興廃記[南蛮興廃記] 【判型】大本1冊。縦250粍。 【作者】杞憂道人(養鸕徹定ウガイテツジョウ)校。 【年代等】慶応4年、杞憂道人序・刊。 【備考】分類「キリスト教」。近世木活字版。江戸中期に編された反キリシタン俗説書。一巻。編者不詳。幕府がキリシタン禁制を強化した1660年代に現れた排耶(ハイヤ)書や伝承に材料を得て幕藩体制に奉仕する御用学者の編になると思われる。種本は同じく著者不詳の『切支丹根元記』で、西川如見(1648-1724)による世界地理知識を加えているから、18世紀初期を下る時期の編と推定される。同系に属するものに『南蛮寺物語』『切支丹宗門来朝実記』などがあり、若干史実を反映しているが、史書としては取るに足りない。しかし、幕末の破邪僧養徹定(杞憂道人)による木活字本(1868)で広く知られるようになり、『史籍集覧』などの叢書類にも収められている。/江戸中期、民衆のために書かれた教訓的排耶書。作者不詳。作者および成立年代不明の反キリシタンの俗説書《切支丹根元記》の大略を述べたもので、荒唐無稽な南蛮のキリシタン国等の世界地理は、1695年(元禄8)に西川如見が著した《華夷通商考》によって書き改められた。本書は江戸時代の知識人等の多く利用するところとなり、また実録風の民衆教化の書として大いに流布した(コトバンク)。 ★原装・題簽欠・美本。記名なし・蔵書印なし。【参考価格(初出品時の相場):日本の古本屋で、44,000円~93,500円】。

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